童話シリーズのリダスキ、スキル、デッキ例の考察を紹介します。
リダスキ★★★☆☆
☆6のリダスキを拡張したモノ。
赤属性カード6枚で最大の3.5倍になる。
主属性が赤である必要はなく、副属性が赤のカードでもカウントされる。
聖獣拳士シリーズなどに倍率で劣るためにあまり出番はない。
※聖獣拳士シリーズは通常攻撃しか強化できないのだから童話にも出番あるんじゃないかという意見もありますが、通常攻撃以外の攻撃手段のデッキに童話を入れるのはもったいないので結局使うことはないと思います。
※聖獣拳士シリーズは通常攻撃しか強化できないのだから童話にも出番あるんじゃないかという意見もありますが、通常攻撃以外の攻撃手段のデッキに童話を入れるのはもったいないので結局使うことはないと思います。
リダスキ(ごほうびとっくん後)★★★★☆
耐久出来る最低限の体力倍率と、優秀な攻撃倍率。
最近ではフェスカードの多くがこのリダスキよりも高い倍率になるが、後述するようにスキルが強力なため選択肢になる。
スキル★★★★★
スキル(ごほうびとっくん後)★★★★★
ぷよ消しそのものに直接介入するほとんど唯一のスキルであり、ゲーム内で最も強力なスキルの1つ。
詳しくは後述する。
解説
まず童話シリーズのスキルには以下の2つの要素があることが重要です。
- なぞり消し数を7個(5個)増加させる
- 同時消し係数を4倍(5倍)にする
この2つがもたらす効果はそれぞれ異なるため、混同すると理解が難しくなります。
この記事ではそれぞれの効果について考察していきます。
同時消し係数について
さて1のなぞり消し数増加については、目に見えて変化のある効果のため、直感的に理解がしやすいのですが、2の同時消し係数の増加とはどのようなものでしょうか。
この2番目の効果も1と同様に童話シリーズを考えるうえで重要なポイントなのですが、正確に理解するためには、少々ややこしい計算が必要になります。
この同時消し係数の増加、という効果がどれぐらい強力なものなのかを考察してみようと思います。
この同時消し係数の増加、という効果がどれぐらい強力なものなのかを考察してみようと思います。
同時消し係数というものはぷよクエのダメージ計算式と密接に関わっています。
まずは以下に、ぷよが消えた数をダメージに反映させるための計算式を示してみました。
まずは以下に、ぷよが消えた数をダメージに反映させるための計算式を示してみました。
- 攻撃ステータス×各種補正×{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
わかりやすくするためにwikiにあった式を少し弄ってます。
ごちゃごちゃしていてわかりにくいので1つ1つ整理してみます。
まずここでいう各種補正とは、リーダースキルの倍率やエンハンススキル、タワーボーナスなどを示します。
ひとまず童話シリーズのスキルに関係ないので無視します。
分離数についても同じく無関係なので無視します。
※え?と思う方もとりあえず読み進めてみてください
※え?と思う方もとりあえず読み進めてみてください
すると残った要素はこのようになります。
- 攻撃ステータス×{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}
クダンの同時消し係数が残ってますね。
実は同時消し係数は、普段は0.15倍とあらかじめ定められています。
この0.15を同時消し系数に代入すると、童話スキルを使っていないときのダメージ倍率を出す式になります。
- 攻撃ステータス×{1+(同時に消したぷよの数-4)×0.15}
これだけ見ても何もわからないので次に行きましょう。
今度は童話シリーズを使っているときの計算式をカンガエてみます。
あらためて童話シリーズのスキル説明を見てみると、
同時消し係数を4倍(5倍)にするとありますね。
先ほど見たように平時の同時消し係数は0.15倍ですので、童話シリーズのスキルを使った場合、3ターンは以下の式に書き換えられます。
とりあえず同時消し係数4倍をここでは使うことにします。
- 攻撃ステータス×{1+(同時に消したぷよの数-4)×0.6}
同時消し係数が4倍になり、0.15×4=0.6に書き換わりました。
これをもとにして、童話シリーズ使用時と未使用時のダメージの比較をしてみたものがこちらになります。
一番右の童話あり÷なしというのは、同時消し係数を4倍(5倍)にする効果による火力upの量、純粋なエンハンス倍率と読み替えることができます。
このように同時消し係数は、同時に消すぷよが多いほどエンハンス倍率が上がるようですね。
大体18個同時消しをするあたりから3倍エンハンスを超えるようです。
このように同時消し係数は、同時に消すぷよが多いほどエンハンス倍率が上がるようですね。
大体18個同時消しをするあたりから3倍エンハンスを超えるようです。
ついでですので同時消し係数5倍の時の表も作ってみました。
同時消し係数が5倍になるので0.15×5=0.75を使います。
こちらは大体16個消しするあたりから3.5倍エンハンスと同等の効果になります。
以上のように「同時消し係数を4(5)倍にする」効果は、
同時消し数が増えるほど通常攻撃の倍率が上がるエンハンスである
と言い換えることが出来そうです。
と言い換えることが出来そうです。
それも3倍以上の倍率が3ターン続くのです。これだけで十分すぎるほど強いですね。
同時消し係数の強化が影響するのは、同時消し数の違いのみであって、分離をするかどうかは関係ないんですね。
意外と考えたことがなかったので勉強になりました。
なぞり消し数の増加
同時消し係数については理解が難しかったと思いますが、結果はとてもわかりやすく数値化できるものになりました。
一方で童話スキルを構成するもう1つの要素、なぞり消し数の増加については、直感的な理解がしやすい一方で、数字に出してどれぐらい強力であるかを示すのは容易ではありません。
そもそもなぞり消し数が増えることによるメリットにはどのようなものがあるか見ていきましょう。
- 分離消しをして大ダメージを出しやすい
- スキルを貯めるのが容易になる
- その他
個別に解説します。
1.分離消し
まずはじめに、目的の色のぷよが理論上どれぐらい盤面内にまとまって存在しているか、なぞり消し数の増加によってどれだけなぞり方の幅が広がるかを数字で示して見ようと思ったんですが、私の数学力では難しかったです。
虱潰しにやると3個消しだけでも400通り以上の消し方があるのですよね…
前者に至ってはとっかかりもつかめません#
そういうわけでとりあえずこの方法は断念しました。
前者に至ってはとっかかりもつかめません#
そういうわけでとりあえずこの方法は断念しました。
…
虱潰しの計算というアプローチは難しいので、なぞり消し数の増加という効果について別の方法で考えてみようと思います。
そのためにあらためてぷよクエのダメージ計算式を見てみましょう。
そのためにあらためてぷよクエのダメージ計算式を見てみましょう。
- 攻撃ステータス×各種補正×{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
先ほどの説明では使わなかった、「分離数」という項目を今回は活かします。
そもそも「分離」とはなんぞや、という方もいるかと思うので、こちらの盤面を例にして簡単に分離消しについて説明しようと思います。

いっぱい赤ぷよがありますね。デッキも赤い子が多いので赤ぷよで攻撃することを目指してぷよを消していきます。

まずなにもスキルを使わずにこのように1個をなぞって赤ぷよのみの4個消しをしたとき、
- 同時に消したぷよの数…4個
- 同時消し係数…0.15
- 分離数…1
という必要な数値を式に代入すると、
{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
{1+(4-4)×0.15}×1
=1(倍)
となります。
同時消し係数が何か分からない方はこの記事の上の方のどこかに載っているので遡ってみてください。
この1倍という倍率に、攻撃の値やリダスキ、スキルなどの倍率を載せていくと最終的なダメージになります。

続いてこのような消し方を想定してみましょう。
赤ぷよと青ぷよが4個づつ、計8個消えますね。
計算式に代入する値が少し変化しました。
- 同時に消したぷよの数…8個
- 同時消し係数…0.15
- 分離数…1
「同時に消したぷよの数」には、赤ぷよだけでなく、他のぷよも含めた合計の数を入れます。
余談
消し数にカウントされる「ぷよ」には、♡Boxやかたぷよは含まれません。
おじゃまぷよ、プリズムボールは含まれます。
これをそれぞれ代入すると、
余談
消し数にカウントされる「ぷよ」には、♡Boxやかたぷよは含まれません。
おじゃまぷよ、プリズムボールは含まれます。
これをそれぞれ代入すると、
={1+(8-4)×0.15}×1
=1.6
となります。
最初の4つだけ赤ぷよを消した時と比較すると、ダメージが1.6倍になってます。

さらにこの消し方を考えます。
前の盤面と消すぷよの合計数は同じですが、消えるぷよの塊が2つとも赤ぷよであり、さらに両者が分離(接していない)点で異なります。
これが、いわゆる「分離消し」の状態です。
式に当てはめるとどうなるでしょうか。
必要な値はそれぞれ以下のようになります。
- 同時に消したぷよの数…8個
- 同時消し係数…0.15
- 分離数…2
今回は分離している赤ぷよの塊が2カ所あるため、分離数には2を代入します。
他の値は1つ前の盤面と一緒です。
{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
={1+(8-4)×0.15}×2
=3.2
なんと倍率がいきなり3.2倍になりました。
これは驚異的な倍率です。
同時に消すぷよは、4個増えるごとに精々0.6倍ずつしか増えません。
また同じように連鎖数を伸ばしても思うようにダメージは伸びません。
分離した数が増えることは、特に補正をかけることもなく、2倍・3倍とダメージが伸びるのです。
そして分離消しは同時消し数を増やすことや連鎖を伸ばすことによるダメージupと重ね掛けできるのです。
分離消しについて理解している人とそうでない人とで、ダメージに大きく差がつくのはこういうわけですね。
これが分離消しのすごいところです。
さて、盤面をもう一度見てみましょう。

右上に囲った赤ぷよの並び、なんとかすればもう1個、赤ぷよの塊を作ることが出来そうです。

しかし5個のぷよ消し数だけでは、どうやっても3個の分離消しはできなそうです。
こんな時に活躍できるのが童話シリーズのスキルです。

童話使用後、10個消しによる自由度は非常に高いです。
この画像では9個なぞりましたが、他にも様々な消し方があると思います。
赤ぷよで3分離するだけでなく、ちゃっかり右下の紫ぷよや中心の青ぷよまで巻き込んでいます。
この消し方を計算式に代入してみましょう。
{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
={1+(22-4)×0.75}×3
=43.5
- 同時消し係数が0.15から0.75になり、
- 同時に消すぷよの数が13個から22個に増え、
- さらに「分離数」が2個から3個になりました。
結果的に、童話を使ってない盤面からみて、4.7→43.5という、実に9.25倍ものダメージアップができるようになったのです。
さて、なんのためにこの説明をしたかというと、なぞり消し数が増えることによってダメージがどれぐらいupするかを調べるためでしたね。
童話を使ってない盤面からみてどれぐらいダメージがアップしたか、という9.25倍から、同時消し係数の増加によるエンハンス分を差し引いて(割って)みることで、なぞり消し数の増加のみでのエンハンス倍率を求められそうです。
先ほど上に乗せた表をもとにすると、22個同時消し時の同時消し係数に基づくエンハンスはなぞり消し数3.92倍です。

つまりこの盤面では、なぞり消し数によるエンハンス効果は9.25÷3.92で、
約2.35倍程度と言えそうです。
一見するとちょっと低く感じますが、これでも怯えや怒りといった状態異常よりも強力ですね。
ただしこのなぞり消し数の増加による増加倍率はかなり不安定です。
分離消しが増えないと強くなかったり(それでも同時消し係数増加による火力upはあるのですが)、そもそも赤ぷよがなかったりするとほとんど0になります。
この不安定な童話倍率を安定させるのに有効なのが、魔界シリーズをはじめとした全色ぷよを連鎖に反映させるスキルたちです。
言葉にしても伝わりにくいと思うので、先ほどの盤面で考えてみましょう。


この消し方ですね。
先ほどは赤ぷよの塊が3つあるので3分離と話しましたが、魔界シリーズなどを使うと同時消しした塊全てが分離扱いになります。
つまり、赤ぷよの3分離の他に、
- 中心付近の青ぷよ5個消し
- 右下の紫ぷよ5個消し
このそれぞれの塊も分離消し扱いになるので、合計で5分離ということになります。
分離の数の比は、そのままダメージの比でもあるので、
{1+(同時に消したぷよの数-4)×同時消し係数}×分離数
={1+(22-4)×0.75}×3 → 5
=43.5 → 72.5
この局面では魔界シリーズを使うことでダメージが5/3倍になりました。
しかし前に述べたようにこの盤面はかなり赤ぷよが多いので、実戦では魔界シリーズを使わなければ分離数1(分離なし)だったところが5分離になるようなこともしばしば起こります。
このような時魔界シリーズのエンハンスは5倍にも達します。
もっと言えば赤ぷよが一切なくても分離消しが出来てしまいます。
すごいスキルですね。
実際にどの程度平均してエンハンスできるかは魔界シリーズの記事を作るときに検証するかもしれません。
童話シリーズによる攻撃の増加の話に戻りましょう。
先ほどの9個なぞり消しをしたシーンでは、童話シリーズのおかげでダメージが9倍になったと書きましたが、実際にはチャンスぷよを生成して巻き込むことが容易なこと、なぞり消しに使えるのは☆7で12個に増加することからダメージはさらに大きくなるでしょう。
大雑把に考えて平均15倍程度が1つの目安かなと思います。
2.スキルを貯める
ここまでダメージの伸び幅ばかり着目してきましたが、ぷよ消し数が増えることは盤面内のぷよをたくさん拾えるということでもあります。
特に漁師シリーズなどのネクスト変換スキルとは非常に相性が良いです。
以下に童話シリーズと他のシリーズを組み合わせた時に、どれぐらいの自色ぷよが消せるかを書いてみます。(だいたい経験と勘によるものです)
ループするデッキを考えている方は参考にしてみてください。
- 童話シリーズ(12個消し)単体
→3ターン35~40消しが半々ぐらいで成功/失敗 - 漁師シリーズ単体
→3ターン35~40消しがほぼ成功する - 雅楽師シリーズ単体
→3ターン35~40消しが安定 - 童話(12)+漁師
→3ターン35~40消しが安定 - 童話(12)+雅楽師
→2ターン35~40消しがほぼ成功する - 童話(12)+雅楽師+星の魔導士シリーズ
→1ターン35消しがほぼ成功する
3.その他のメリット
以下のようなものがあります。
- おじゃまぷよが処理しやすい
例えばギルイベの難しいボスや、タワーマルチの後半には以下のようにおじゃまぷよをたくさん使ってくるボスがいます。
- なぞり消し減少の妨害に強い
とにかくユーザー側が使える唯一のなぞり消し干渉スキルなので、相手ボスの放つなぞり消し減少の妨害にはめっぽう強いです。
まとめ
まとめ
以上見てきたように、童話シリーズのスキルは強力な要素をたくさん持っています。
これらをまとめると以下のようになります。
現在では、期間限定のピックアップのガチャ(フェス開催時)でけでなく、1日1回の無料ガチャや、チケットガチャでも手に入れることが出来るようになりました。
童話主体のデッキを楽しめるようになると、ぷよクエの楽しみ方の幅も広がっていくと思います。
皆さんも分離消しを狙ってみてください。
これらをまとめると以下のようになります。
スキルの要素
- なぞり消し数が増える
- 同時消し係数が増加する
もたらされるメリット
- 分離消しがしやすくなる
→おおよそ味方全体を15倍ぐらいにするのと同じ程度のエンハンス効果を通常攻撃に与える - スキルがためやすくなる
- おじゃまぷよを処理しやすくなる
- なぞり消しの妨害に強くなる
現在では、期間限定のピックアップのガチャ(フェス開催時)でけでなく、1日1回の無料ガチャや、チケットガチャでも手に入れることが出来るようになりました。
童話主体のデッキを楽しめるようになると、ぷよクエの楽しみ方の幅も広がっていくと思います。
皆さんも分離消しを狙ってみてください。
今回はここまでです。
見ていただきありがとうございました。